ペルー最南端 国境の町タクナ 旅行情報
~南米&世界一周旅行中 個人旅行者必見!
英雄の町タクナ
*タクナの基本情報*
タクナ県はチリとの国境沿いにあるペルー最南端の県。
県都のタクナ市は人口30万人ほどの大きさで、ペルー国内で10番目の都市。標高562mのところにある砂漠の町で、チリとの国境からわずか35㎞の距離にある。
「タクナ」とはケチュア語の「攻撃する場所」という意味から来たといわれている。
現在は、週末を中心にチリからの買い物客が訪れる商業の町で、銀行やスーパーマーケット、映画館など、生活に必要なものは揃っている。
空港、バスターミナル、ホテル、レストラン、お土産物屋、博物館などでは、すべてスペイン語対応。英語はインフォメーションセンターを含めほとんど通じない。
町の中心はカテドラルのあるパセオシビコ(Paseo Cívico)広場とボログネシ通り(Av.Bolognesi)に囲まれたエリアで、1周徒歩1時間程度の広さ。
見どころやレストラン、旅行社、ショップなどが集まり、終日にぎわっている。
観光繁忙期は2月と7月から9月。2月はカーニバル、8月はタクナペルー復帰記念日週間、そして9月は世界観光の日に合わせたイベントが行われる。
*歴史*
1811年、国税官であったフランシスコ・アントニオ・デ・セラがタクナでスペインからの独立を指導。
1828年当時の大統領、ホセ・デ・ラ・マールが、タクナを「英雄の町」として宣言。
1880年に太平洋戦争でチリに占領されチリ領となり、1929年に住民投票の結果ペルーに再併合された。
郊外にある同盟の丘では毎年戦争記念日に、ペルーとボリビアの軍人を中心とした記念式典が行われる。この歴史ゆえに、タクナはペルー国内で最も愛国精神が強い地域と言われている。現在のチリ人観光客に依存する経済体制も含め、チリへは特別な感情を抱いているローカルが多い。
*気候*
夏(12月~2月)の気温は夜間2℃~日中22℃
冬(6月~8月)の気温は夜間-8℃~日中22℃
朝晩の寒暖差は非常に大きい。冷暖房施設は基本的になく、夏場も含め旅行時は羽織るものを用意すること。
冬場は昼間でも建物内で、フリースの上にダウンジャケット、マフラーや手袋が必要なほど冷え込む。
雨は冬に湿る程度の霧雨が夜間から午前の時間帯にかけて降ることがある。
たまに短時間強い降りになることもあるが、地元の人で雨具を使う人はいない。
湿度が99%の日が続くこともある、しけった砂漠気候。
*宗教*
ほとんどのペルー人はカトリック。宗教イベントは大掛かりに執り行われることが多い。
*タクナ県の行政区画*
タクナ県の県都はタクナ郡タクナ市。日本でいうと青森市くらいの規模。
タクナ県にはカンダラベ郡(カンダラベ)、ホルヘ・バサドレ郡(ロクンバ)、タクナ郡(タクナ)、タラタ郡(タラタ)の4つの郡がある。
*病院情報*
タクナは県都なので大きな規模の病院がいくつかある。ローカルは症状に合わせて、大病院や専門クリニックなどを使い分けている。
一般医と専門医がいて、診察料金は10ソル~50ソル以上と大きく異なる。人気のある医師は受け付けしてから番号札をもって数時間待ち、という事もある。
ホテルに宿泊している場合は、スタッフに「〇科でオススメの病院は?」と質問すれば数件教えてもらえるはず。
チリ人向けに健康診断とその処置を売りにしている病院がたくさんあり、特に歯医者がAv. Bolognesiを中心に乱立している。英語は通じず、現金払いとなる。

*治安*
タクナは他のペルーの都市に比べると、比較的ものすごく貧しい人が少ない地区で、治安も良い方だと言われている。
中心部は夜も警官が巡回していたり、観光客でにぎわっているなど、比較的落ち着いている。
それでも地元の人は、人目につくところでスマートフォンなどを使わない、高価なものはすぐしまい他人の目につかないようにする、
薄暗い路地を避けて人気のより多いより明るい道を選んで歩く、一人歩きの時はたまに振り返る、かばんはしっかり握りしめるなどの防犯対策をしている。
夜の徒歩移動を避け無線タクシーに乗車する、特に一人での行動の際にはより注意する、など、基本的な防犯意識は必要。
*郵便事情*
郵便局 (Serpost-El correo) 住所:Av. Bolognesi 361 電話番号:54-724221 営業時間:毎日08:00-18:00(営業時間でも閉まっていることも多い)
郵便局内の奥の小部屋があり郵便博物館がある。営業時間は郵便局に同じで無料。4畳くらいの広さに古い切手やポスト、郵便スタンプなどが展示されている。
郵便物の発送、受取とも追跡できる方法で送らないとなくなることは珍しくなく、郵便局員も追跡できないのはなくなるよと忠告してくる。
ストライキなどが頻発するため、日本からの場合、到着まで順調な場合で2週間不調な場合で3か月ほど、受け取りに時間がかかる。
タクナから日本(アジア同額)にハガキを送る場合、送料6ソル。封筒の場合、追跡できるものとできないもので値段が違う。郵便料金は高い。
(例:32gの封筒(はがきサイズ)を送る場合、追跡できるもので26.50ソル、追跡なし&保険なしで17.50ソル。)